9月4日9:30(日本時間4日16:30)に100m予選が行われ、日本からは高田晃一選手、今井裕二選手、佐藤誠喜選手の3名が出場した。高田選手は並み居る強豪黒人選手ばかりの中、シーズンベストで日本選手ただ一人予選を突破し、準決勝の16名入りを果たした。勢いに乗った同日16:30(日本時間同日23:30)からの準決勝では、今大会二度目のシーズンベストを更新し、身障陸上にマスターズがあれば間違いなく世界一だと、陸上関係者から高い評価を得た。
9月6日12:30(日本時間6日19:30)からは走幅跳予選が行われた。参加者最多17名中日本からは高田、今井選手の2名が出場した。今大会この種目は、助走路や砂場の幅が狭く、さらにその周囲がコンクリートで囲まれている為、ブラインド選手にとって非常に危険であるとされ、助走路を外れてしまう選手や審判に激突する選手、流血する選手まで出る過酷な状況の中で、高田選手は日本選手で唯一ベスト8に進出し、その後も安定した跳躍を続けた。4時間半にも及ぶ激闘で各国選手が集中力を欠き記録が落ちていく中、最終6本目の跳躍で逆転ジャンプとなり、4位と1cm差の見事な5位入賞を果たし、再びメダルを狙える射程圏内に位置した。